「エクセルめんどくさいなぁ。データ量が少ないからクラウドで使えるスプレッドシートでいい気がする。スプレッドシートはデータベースとしても使えるっぽいけど、いい情報がネット上に載ってない。」
そんな疑問にお答えします。
- スプレッドシートをデータベース化して使う5つのメリットがわかる
- サンプル付きでスプレッドシートの検索方法がわかる
スプレッドシートをデータベースとして利用することで業務効率を向上させられます。役立つ情報をお伝えできるのではないかと思っています。
スプレッドシートをデータベース化して使う6つのメリット
1. Googleフォームとの連携が簡単

Googleフォームでアンケートを作り、スプレッドシートに1クリックで連携することができます。スプレッドシートはエクセルと似ているので、編集・集計も楽。一緒に働くメンバー誰でも扱いやすいファイルです。実際の連携方法は下記がわかりやすく紹介されています。
>>>参照:Googleスプレッドシートと連携!Googleフォームを使ってみた。
2. データが見やすい

データベースといえばエンジニアがよく利用するのがmysql。一方でデータベースはエンジニア以外には抽出しづらいものです。スプレッドシートの特徴はデータベースとして利用しても、行・列がエクセルのように表示され、データが見やすいことです。エンジニア以外の企画・経理・マーケティング等の人でも使いやすいのはメリットと言えます。
>>>データベースのサンプルを見てみる
3. 営業セールス・集客マーケティングにも使いやすい
スプレッドシートのデータベースからは、APIに繋ぎこみメール/SMS/ブラウザ電話も行うことができます。私も実際に営業セールスや集客マーケティングにスプレッドシートを使って売上UPに繋がってます。
4. データのビジュアル化もカンタン

円グラフ・棒グラフ・散布図等、エクセルにある機能は基本的に網羅されています。データ分析をするときも、RやPython(Pandasやmatplotlib)やBIツール等を使う必要がなくなります。スプレッドシートではエクセルと同様に直感的な操作でわかりやすいデータビジュアルを作成することができます。
5. GoogleAppScriptが利用できる

エクセルではVBAでプログラミングができますが、スプレッドシートではGoogleAppScript(以下GAS)でプログラミング可能です。例えば、スプレッドシートに更新がかかったタイミングでメールを送ったり、チャットワークに送信したりといったプログラムを作ることも可能です。通常のデータベースでは、そうした連携にエンジニア工数が多くかかりますが、スプレッドシートxGASであれば手軽に実装できます。GASをサーバレスなバックエンドとして使うケースも増えてます。
6. SQLに似た関数があり、検索・抽出も簡単

スプレッドシートにはSQLに類似するQuery関数が存在ます。エンジニアにも馴染みのある構文で検索・抽出しやすいです。またこれまでオートフィルやvlookupを使って、消耗していた、マーケターやWEB担当者にとってもQuery関数なら検索が圧倒的に楽に早くなります。Query関数がエクセルよりオススメな大きな理由です。以下利用方法をご紹介するので、エンジニア以外の方も是非覚えてみてはどうでしょうか。
>>>データベースのサンプルを見てみる
スプレッドシートの検索方法
通常のエクセル関数とは違い、SQLのようなQuery関数も簡単に使うことができます。Query関数は以下のような式を記述すると利用することができます。
Query(選択範囲,“select 選択列 where 条件範囲列=条件”)
例えばこんなサンプルデータがあったとします
以下のように山田家と佐藤家のデータベースがスプレッドシート内に格納されているとします。
No | 名前 | 性別 | 年齢 |
---|---|---|---|
1 | 山田太郎 | 男性 | 20 |
2 | 山田花子 | 女性 | 28 |
3 | 佐藤一郎 | 男性 | 30 |
4 | 佐藤二郎 | 男性 | 21 |
5 | 山田三郎 | 男性 | 35 |
1. 「山田」姓の方を抜き出してみる
まずselectでG〜Jまでの列をしていします。さらに「山田」さんで検索するためには[where 列 like キーワード%]という書き方が必要です。H列のlikeで「山田」を指定します。queryの書き方は以下になります。
結果
No | 名前 | 性別 | 年齢 |
---|---|---|---|
1 | 山田太郎 | 男性 | 20 |
2 | 山田花子 | 女性 | 28 |
5 | 山田三郎 | 男性 | 35 |
>>>スプレッドシートQuery関数実行結果は「A1」以下の通り
2. 「山田」姓かつ「男性」の方を抜き出してみる
さらに「男性」という条件をつけたいとします。I列の条件を「男性」とします。また先ほどの「山田」を姓に含むは継続して条件検索したいので、間に”and”を加えてください。
結果
No | 名前 | 性別 | 年齢 |
---|---|---|---|
1 | 山田太郎 | 男性 | 20 |
5 | 山田三郎 | 男性 | 35 |
>>>スプレッドシートQuery関数実行結果は「A7」以下の通り
3. 「山田」姓かつ「男性」かつ「20歳以下」の方を抜き出してみる
最後に「20歳以下」という条件を加えます。エクセルでもIF関数などででてくる「<=(以下)」という演算子を利用して下さい。queryの記載方法は下記のようになります。
結果
No | 名前 | 性別 | 年齢 |
---|---|---|---|
1 | 山田太郎 | 男性 | 20 |